Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

二人は、びっくりして、後じさりした。

「おうごきに、ならないように、引金をひけば、なにもかも、それまでですよ。よろしゅうございますか」

機関銃の引金をひかれては、たまらない。二人は、もううごくことをあきらめ、黄いろい幽霊の、するがままに、まかせた。

黄いろい幽霊は、二人のうしろへまわって、ポケットの中をさぐった。お金をとられるか、時計でも持っていくのかと思ったのに、黄いろい幽霊は、そんなものはとらないで、二人のポケットから、大型のナイフをぬきだした。それから、パイ軍曹が腰におびていたピストルも、うばってしまった。

「さあ、もう、ようござんすよ。手をおろしてください。からだをうごかしても、かまいません」

黄いろい幽霊は、満足そうにいった。

パイ軍曹は、面をふくらませながら、

「君は一体、何者だ。幽霊じゃないだろう」

と、かすれたこえでいった。

「幽霊という名は、あなたがたが、僕につけてくだすったんですよ。あなたがたは、僕が床にころがした林檎を拾って、たべてしまったじゃありませんか」

「ああ、あの林檎は、君の林檎だったのか。なぜ、林檎をもって、こんなところへ入っていたのか」