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Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

もう、だめでありますか」

「もう、いかんぞ。どうも、くさい。いやにくさい。きさまは、からだが大きいせいか、鯨の油みたいな脂を出しよる」

と、パイ軍曹が、鼻をつまんだ。

「え、鯨の油みたいなにおいがしますか、はてな?」

ピート一等兵は、そういったかと思うとにわかに、あわてて、自分の毛皮の服の胸をあけて、中へ手をつっこんだ。

「うわーッ、いけねえや」

「おい、ピート。何ということをする……胸の中が、どうかしたのか」

「あははは。大失敗でさ。わけをいうと軍曹どのに叱られ、そしてここにおいでの幽霊どのに笑われてしまいます」

「ははあ、きさま、また欲ばったことをやったな。服を開いて、中をみせろ」

「はい、どうも弱りました」

ピート一等兵は、悄気ている。

「やっぱり、そうだ。きさま、鯨油の入っている缶を、盗んでいたんだな。どうするつもりか、鯨油を、懐中に入れて」

「どうも、弱りました。まさかのときは、これでも、腹の足しになると思ったものですから……」

「なに」

「つまり、鯨の油ですから、こいつは、魚の脂です」

「鯨は、魚じゃない」

「そうでしたな。元へ! 鯨は、けだものの脂ですから、石油とはちがって、食べる――いや、飲める理屈であります」