Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ちていせんしゃのかいじん

地底戦車の怪人

海野 十三

Lesen Sie 地底戦車の怪人 (ちていせんしゃのかいじん) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 55.000 Zeichen · 111 Bildschirme

Aozora Bunko

「えへ、本当ですか」

「本当だとも。この爆撃照準器の使い方は、ちょっとむずかしいんだが、おれはかねて、こんなこともあろうかと、あらかじめ研究しておいたのだ。こういう具合にやるんだ。ええと、もすこし右へまわして……いや、いきすぎた左へまわして、この目盛を、こっちの零に合わしてと……これでいい、そこで、二つの数字が合ったところで、爆弾を支えている腕金をはずせばいいんだ。一チ、二イ、三ン!」

「あっ」

ピート一等兵は思わずこえをだした。パイ軍曹が、ついに爆弾を切って放したとおもったのである。――ところが、どうしたわけか爆撃の直前にいって、パイ軍曹は、

「うーむ」

と呻って、把手から手を放してしまった。

「パイ軍曹どの。どうせられましたか」

「いかんわい。やめたよ」

「なぜ、やめられましたか」

「下に見えているのは、日本軍の基地だと思っていたが、よく見ると、何のことじゃ。さっきまで、おれたちのいたアメリカ基地だったのじゃ。とんだ間違いを、やらかすところじゃった。もうすこしでリント少将閣下を爆撃するとこだった。いや、あぶなかった」

「へえ、あぶないことでしたな」

「基地へかえってきたことを、おれたちにおしえてくれないから、いかんのだ」