Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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じごくのししゃ

地獄の使者

海野 十三

Lesen Sie 地獄の使者 (じごくのししゃ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 75.419 Zeichen · 152 Bildschirme

Aozora Bunko

というだしぬけの質問だ。僕はそれを聞くと、全身が急にがたがた慄えだした。『知らなかったが、一体どうしたんだ。教えてくれ』と木村にすがりつくと、木村の曰く、『うちの三上――本庁詰の記者だ――その三上が知らせて寄越したんだ、なんでも殺人容疑者となっている。そして妹さんは今朝、被害者邸に居て、そこから引かれたこと、妹さんが今日早朝、被害者邸を訪問したことがぬきさしならぬ嫌疑となったらしい』という話。僕は気が変になりそうになったが、それを堪えて木村にいろいろ質問を浴びせかけたが、それ以上の深いことを彼は知らず、また三上も知らないことが分った。ただ木村のいうのには、この際一刻も早く妹さんに有利な証拠がためをしておくのがいい。それには帆村氏あたりを煩わして、早くそして正確にやってもらっておくがいいだろうという忠告なんで、それでその時まですっかり忘れていた君の存在を思出したような始末さ。頼む。このとおり」

と、土居はポケットから手を出して、片手だけではあったが、帆村を拝んだ。

「で、君はその後、妹さんに会ったか」

「いや、会っていない」

「なぜ三津子さんは今朝旗田邸を訪ねたんだろうか。