Japanische Klassiker mit Furigana
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じごくふうけい
地獄風景
江戸川 乱歩
Lesen Sie 地獄風景 (じごくふうけい) von 江戸川 乱歩 (えどがわらんぽ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.774 Zeichen · 108 Bildschirme
短剣がどうして鉄砲で撃てるのだ、とおっしゃるのでしょう。……ところが、撃てるのですよ。僕はあの短剣を、鉄砲に仕込んで発射したのですよ。なんとうまい考えではありませんか。それは短剣の形をよく見て下されば、成程と肯けますよ。あれには鍔がなく、柄から刄先まで同じ太さで、その上柄の部分には、銃身の螺旋としっくり合うネジネジが彫刻してあったのですからね。ハハハハハ、短刀を発射するなんて、実にすばらしい思いつきじゃありませんか」
園内は大げさに云えば一間先も見分けられぬ程、五色の雪が降りしきっていた。来客達は例外なくグデングデンに酔っぱらっていた。花火の音とジンタ楽隊の響が、あらゆる物音、叫び声をうち消してくれた。それ故、この不思議な殺人狂と刑事とは、誰に怪しまれる事もなく、変てこな会話を続けることが出来たのだ。
だが、それには際限があった。丁度そこまで話した時、雪の中を一人の酔っぱらいが、千鳥足でやって来た。そして、地上にころがっている、夥しい死骸につまずいた。
「ワアアアア、これはどうだ。なんてすばらしい生人形だろう。オヤ、そこにいるのは喜多川さんだね。イヤ、ご趣向恐れ入りました。