Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lesen Sie 地球要塞 (ちきゅうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.834 Zeichen · 144 Bildschirme
隊員の声が、引込むと、とたんに、高声器が割れたかと思うほどの、ひどい雑音がとび出し、そのまま高声器は鳴らなくなってしまった。
私は、深い溜息をついた。
(久慈の奴、ついに超溶解弾を使ったか。使ったのはいいが、一切の証拠を、あそこに残してこなければいいが……)
私は、心配であった。
だが、いくらこっちで、心配をしてみても、向うのことが、どうなるものでもなかった。私は、一切をあきらめるしかなかった。
私は、スイッチを切った。そしてまた階段をのぼって、夜空の下に立った。
美しい夜だ。
星明りばかりで、他に、なんの灯火も見えない。視界のうちには、人工的な一切の光が、存在しないのであった。そしてこのクロクロ島のうえでは、自然はかくも美しいのであった。
光ばかりではない。音さえない。
浪の音さえ、聞えないのである。この島では、打ちよせる浪の音は、たくみに、補助動力に使われ、そして音を消してあった。だから、時折、頬のあたりをかすめる微風が、蜜蜂の囁くような音をたてるばかりだった。――この島では、光と音と、そして電磁波とが、すこぶる鋭敏に検出されるようになっていた。