Japanische Klassiker mit Furigana
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ちきゅうようさい
地球要塞
海野 十三
Lesen Sie 地球要塞 (ちきゅうようさい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 71.834 Zeichen · 144 Bildschirme
仰げば、夜空は気持よく晴れわたり、南十字星は、ダイヤモンドのようにうつくしく輝いて、わが頭上にあった。
私は、いささかわびしい気もちであった。
その気もちを、ぶち破ったのは、オルガ姫の疳高い悲鳴だった。
「あッ、大変、大変よ」
疳高い叫び声と同時にオルガ姫は、とぶように駈けてきた。
「どうした、オルガ姫!」
「怪放送がきこえていますのよ。六万MCのところなんですの」
姫は流暢な日本語で、早口に喋る。
「六万MC、するとこの間も、ちょっと聴えた怪放送だね。――録音器は、廻っているだろうね」
「ええ、始めから廻っています」
「ああ、よろしい。では、五分ほどたって、そっちへいく」
姫は、にっこりとうなずいて、地下室へつづく階段の下り口の方へ、戻っていった。
六万MCの怪放送!
この怪放送をうまくとらえたのは、これで二度目だ。前回は、惜しくも目盛盤を合わせているうちに、消え去った。いずれそのうちまた放送されるものと思い、このたびは、自動調整に直しておき怪放送が入ると同時に、オルガ姫が活躍するようにしておいたのである。
さて今夜は、録音器が、どんな放送を捕えたであろうか。