Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

こうふ

坑夫

夏目 漱石

Lesen Sie 坑夫 (こうふ) von Natsume Sōseki (夏目 漱石) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 141.690 Zeichen · 283 Bildschirme

Aozora Bunko

「ただ親の厄介になっていました」

「親の厄介になっていた。親の厄介になって、ごろごろしていたのか」

「まあ、そうです」

「じゃ、ごろつきだな」

自分は答をしなかった。

「裸になれ」

自分は裸になった。医者は聴診器で胸と背中をちょっと視た上、いきなり自分の鼻を撮んだ。

「息をして見ろ」

息が口から出る。医者は口の所へ手をあてがった。

「今度口を塞ぐんだ」

医者は鼻の下へ手をあてた。

「どうでしょう。坑夫になれますか」

「駄目だ」

「どこか悪いですか」

「今書いてやる」

医者は四角な紙片へ、何か書いて抛り出すように自分に渡した。見ると気管支炎とある。

気管支炎と云えば肺病の下地である。肺病になれば助かりようがない。なるほどさっき薬の臭を嗅いで死ぬんだなと虫が知らせたのも無理はない。今度はいよいよ死ぬ事になりそうだ。これから先二三週間もしたら、金さんのようによっしょいよっしょいでジャンボーを見せられて、そのあげくには自分がとうとうジャンボーになって、それから思う存分囃し立てられて、敲き立てられて、――もっとも新参だから囃してくれるものも、敲いてくれるものも、ないかも知れないが――とどの詰りは、――どうなる事か自分にも分らない。