Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

つぼたじょうじのあじ

坪田譲治の味

尾崎 士郎

Lesen Sie 坪田譲治の味 (つぼたじょうじのあじ) von 尾崎 士郎 (おざきしろう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 5.124 Zeichen · 11 Bildschirme

Aozora Bunko

「大波小波」の匿名欄に、もっとも活躍していたのは、高田保、平林初之輔、戸川貞雄、その他五六人いたようであるが、高田と私とがもっとも多く書いていた。

一つのキッカケが出来れば、あとは独自の世界が巧まずしてひろがってくる。私たちは彼のような人柄の文学者が次第に存在を明かにしてくることに、多少でも自分が役に立ったということで充分満足していた。羨望や嫉視なぞという感情の起る余地はない。彼のいう「君子の交」というのはこれを指すのであろう。私たちは、いっしょに酒を飲み、年とともに親交の度をかさねていったが、このつつましやかな人格からにじみ出てくる味のふかさは、私たちが坪田譲治の友人であるということだけで誇を感ぜずにいられないほど楽しさを加えてくる。私たちというのは、彼の周囲にあつまる友人たちをひっくるめて共通の気持であるが、彼の人間認識はすべて善意にもとづいていて、どのような下らぬ男に対しても彼独特の認識方法によって、どこかに逃げ道をつくってやる愛情のふかさは、もちろん、学んで得たものではなく、生れながらに持っている天来のものであろう。彼の親友の一人であった亀尾英四郎(故人)が、不遇な孤独の彼を慰めるために、エッケルマンの「ゲーテとの対話」