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Japanische Klassiker mit Furigana

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ばいしょくかもなんばん

売色鴨南蛮

泉 鏡花

Lesen Sie 売色鴨南蛮 (ばいしょくかもなんばん) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 13.926 Zeichen · 28 Bildschirme

Aozora Bunko

……あの坊さんは、高野山とかの、金高なお宝ものを売りに出て来ているんでしょう。どことかの大金持だの、何省の大臣だのに売ってやると言って、だまして、熊沢が皆質に入れて使ってしまって、催促される、苦しまぎれに、不断、何だか私にね、坊さんが厭味らしい目つきをするのを知っていて、まあ大それた美人局だわね。

私が弱いもんだから、身体も度胸もずばぬけて強そうな、あの人をたよりにして、こんな身裁になったけれど、……そんな相談をされてからはね……その上に、この眉毛を見てからは……」

と、お千は密と宗吉の肩を撫でた。

「つくづく、あんな人が可厭になった。――そら、どかどかと踏込むでしょう。貴方を抱いて、ちゃんと起きて、居直って、あいそづかしをきっぱり言って、夜中に直ぐに飛出して、溜飲を下げてやろうと思ったけれど……どんな発機で、自棄腹の、あの人たちの乱暴に、貴方に怪我でもさせた日にゃ、取返しがつかないから、といま胸に手を置いて、分別をしたんですよ。

さ、このままどこかへ行きましょう。私に任して安心なさいよ。……貴方もきっとあの人たちに二度とつき合っては不可ません。