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Japanische Klassiker mit Furigana

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なつのばんがたあったはなし

夏の晩方あった話

小川 未明

Lesen Sie 夏の晩方あった話 (なつのばんがたあったはなし) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 1.248 Zeichen · 3 Bildschirme

Aozora Bunko

「正ちゃん、うさぎがいいだろう。」と、誠さんがいいました。

「うきぎなんか、つまらない。それよりか、象がいいな。」

「ああ、象がいいわ。」と、花子さんが、いいました。

正ちゃんは、動物園で見た象のことを思い出して、それがいいと思ったから、

「おじさん、象をこしらえておくれよ。」と、おあしを渡しました。

「はい、はい、象をこしらえますかな。」と、いって、おじさんは、あめを管の先につけて、まるめたり、吹いたりして、やっと一ぴきの象ができ上がりました。

すると、これを見た、子供たちは、笑い出しました。

「おじさん、これが象なの?」

「象と見えませんか。」

「鼻が足みたいだ。」

「尾が、あんまり大きくて、みっともないよ。」

みんなは、げらげら笑い出しました。おじさんは、きまりが悪くなって、

「象は、下手ですから、なにか、ほかのものを造ってあげましょう。」といいました。けれど、子供たちは、もう、信じませんでした。

「おじさんは、やはり、お話がいいよ。」と、年ちゃんがいいました。

「ああ、お話がいいね。」と、みんなが、賛成しました。

夏の白い雲がうごく、空の下の原っぱで、子供たちは、おじさんを取り巻いて、かわいそうな子供のお話をききました。