Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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ゆうやけものがたり

夕焼け物語

小川 未明

Lesen Sie 夕焼け物語 (ゆうやけものがたり) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.336 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

」

と書きました。

三人の娘は、それぞれ自分らの望みを書いた紙を持って、ある夕焼けの美しい晩方に浜辺にまいりました。北の海は色が真っ青で、それに夕焼けの赤い色が血を流したように彩って美しさはたとえるものがなかったのです。

三人はある岩の上に立ちまして、きれいなたいまい色の雲が空に飛んでいました。娘らは手に持っている赤い紙に小さな石を包んで、それを波間めがけて投げました。やがて赤い紙は大海原の波の間に沈んでしまって、見えなくなったのであります。

三人は家へ帰って、やがてその夜は床についてねむりました。そうして、明くる日の朝、目を開いてみますと、不思議にも、一人の娘のまくらもとには、みごとなくしと、光った高価な指輪がありました。また一人の娘のまくらもとには、いいオルガンがありました。そうして、もう一人のちぢれ髪の娘のまくらもとには、赤いとこなつ草がありました。その娘は、不思議に思って、その花を庭に植えました。そうして、朝晩、花に水をやって、彼女はじっとその花の前にかがんで、その花に見入りました。すると、ありありと姉さんの面影が、その、日に輝いたとこなつの花弁の中に浮き出るのでありました。