Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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がいまいとのうみん

外米と農民

黒島 伝治

Lesen Sie 外米と農民 (がいまいとのうみん) von 黒島 伝治 (くろしまでんじ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 3.419 Zeichen · 7 Bildschirme

Aozora Bunko

旱魃を免れた県には、米穀県外移出禁止というような城壁が築かれてはいるが、表門は閉っていても、裏のくゞり戸があいているので、四斗俵ならぬ三斗五升いりの袋ならその門を通過させてもらえるのだと笑っていた。

この頃好景気のある船会社の船長の細君は、外米は鶏の餌に呉れてやっている、これは最も簡単な方法だが誰れにでも出来る方法ではない。新潟では米を家畜の飼料にしたというが、勿体ない話だが、新潟の農民が自分の田で作った米と、私の地方の農民が、金を出して買った外米とは同一に談じられないのである。船長の細君でゝもない限り、なんとかして外米をうまく食べようという技巧がそこで工夫されだした。

まず、食事たびごとに飯をたいてみた。なにしろ、外米はつめたくなると一そうパラつくのである。

前夜から洗っておいて、水加減を多くし、トロ火でやわらかくそしてふきこぼれないようにたいてみた。

小豆飯にたいてみた。

食塩をいれていく分味をつけてみた。

寒天をいれて、ねばりをつけた。

片栗をいれてねばりをつけた。

内地米と外米の五分五分の混合、あるいは六分四分の混合に平麦を加えるとどうもばらつきようがひどいので糯米を二分ほど加えてみた。