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Japanische Klassiker mit Furigana

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やしゃがいけ

夜叉ヶ池

泉 鏡花

Lesen Sie 夜叉ヶ池 (やしゃがいけ) von 泉 鏡花 (いずみきょうか) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 27.689 Zeichen · 56 Bildschirme

Aozora Bunko

茨の路は負って通る。(と手を引く。)

お百合その袖に庇われて、大勢の前を行く。――忍んで様子を見たる、学円、この時密とその姿を顕す。

管八 (悪く沈んだ声して)おいおい、おい待て。

晃 (構わず、つかつかと行く。)

管八 待て、こら!

晃 何だ。(と衝と返す。)

管八 汝、村のものは置いて行け。

晃 塵ひとっ葉も持っちゃ行かんよ。

管八 その婦は村のものだ。一所に連れて行く事は出来ないのだ。

晃 いや、この百合は俺の家内だ。

嘉伝次 黙りなさい。村のものじゃわい。

晃 どこのものでも差支えん、百合は来たいから一所に来る……留りたければ留るんだ。それ見ろ、萩原に縋って離れやせん。(微笑して)置いて行けば百合は死のう……人は、心のままに活きねばならない。お前たちどもに分るものか。さあ、行こう。

宅膳 (のしと進み)これこれ若いもの、無分別はためにならんぞ。……私が姪は、ただこの村のものばかりではない。一郡六ヶ村、八千の人の生命じゃ、雨乞の犠牲にしてな。それじゃに、……その犠牲の女を連れて行くのは、八千の人の生命を、お主が奪取って行くも同然。百合を置いて行かん事には、ここは一足も通されんわ。