Japanische Klassiker mit Furigana
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よなきてっこつ
夜泣き鉄骨
海野 十三
Lesen Sie 夜泣き鉄骨 (よなきてっこつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.273 Zeichen · 31 Bildschirme
「だが可怪しいぞ」とわしは云った。「クレーンは確かに動いたんだ。クレーンはモートルでしか動けないんだ。このスウィッチが開いていて動く筈はない。開いているようでも何処か、電気が通うようになってるんじゃないか。よく中を開けて調べて見ろ」
カチャカチャと音をさせて、スウィッチの硝子蓋を開いてみたが、それは普通のスウィッチが、明らかに開かれた状態になっていて、外にインチキな接続は発見せられなかった。
「たしかに、このスウィッチは開いています」政は泣き声で云った。
「よし、では念のために、クレーンの上へ昇ってみよう」わしは云った。
「なに、クレーンへ昇る――」
一同は、互に顔を見合わせて、恐怖の色を濃くした。
「政、昇れ!」
「いやァ、救けて下さい」政は、ポロポロ泪を出して、喚くのであった。
「じゃ、わしが先登に昇るから、直ぐうしろから、ついて来い。いいかッ」
わしはそういうなり、壁際へ進んで、クレーンに攀じ昇る冷い鉄梯子へ、手をかけた。
5
「矢張り、クレーンのスウィッチも、開いています」
三人の男にさんざん世話をやかせ、漸くわしのあとから、クレーンの上まで担ぎあげられた政は、モートルの横の、配電盤をひと目見ると、恐ろしそうに、そう云った。