Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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よづりのかい

夜釣の怪

池田 輝方

Lesen Sie 夜釣の怪 (よづりのかい) von 池田 輝方 (いけだてるかた) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 880 Zeichen · 2 Bildschirme

Aozora Bunko

」と云うのです。

それから、気味が悪いなと思いながら、依然釣をしていると、それが、一度消えてなくなってしまって、今度は判然と水の上へ現われたそうです。

それが、その妙な口を開いて笑ったそうです。余程気味が悪かったそうです。

それから、この釣棹を寄せて、一緒にして、その水の中をガバガバと掻き廻したんだそうです。

その音がつまり、私の祖父の耳に聞えたんです。それから、その女郎屋の主人は、祖父の処へ迎いに来たんです。

楼へ帰ってからその主人は、三月ほど病いました。病ったなり死んでしまいました。

夜釣に行くくらいだからそう憶病者ではなかったのです。水の中も掻き廻わしたくらいなのですけれど、千住へ来るまでは怖くって口も利けなかったと言ってたそうです。

それから私の祖父も釣を止しました。大変好きだったのですが止してしまいました。