Japanische Klassiker mit Furigana
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ゆめはよびかわす
夢は呼び交す
蒲原 有明
Lesen Sie 夢は呼び交す (ゆめはよびかわす) von 蒲原 有明 (かんばらありあけ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.126 Zeichen · 210 Bildschirme
おれも禁煙で煙草は楽になったが、もう一つ代用食にも手を出さずに済ます工夫はあるまいかな。気を吸って心を養うのだ。わけなさそうだが」といって高笑いをする。
庭木のうちでは槙がいちばん大木であり、丈も高い。朝日が今その梢を照し出している。楓はうっとうしいくらい繁って来たが、それでもけさは青葉の色が滴るように見える。
縁先の左横手に寄って柘榴が臥ている。この柘榴は槙にも劣らぬ老木である。駱駝の背の瘤のような枝葉の集団が幾つかもくもくと盛りあがっている。そして太い幹が地を這って遠呂智のうねりを思わせるが、一間ばかり這って、急に頭を斜に上の方へと起ちあがらせている。土を破って地上に曝らされた根株は、大風雨の日に倒されたときのままに置かれてあるのであろう。その根元近くから幹の分れの大枝が出て、これも本幹に添うて斜に腕を押し伸べている。その上に密生して簇っている細かい枝までがこの木特有の癖を見せて、屈曲して垂れさがり、その尖を一せいに撥ねあげる。柘榴の木立の姿はそういうところに、魅力がある。
今は季節であるから盛に若芽をふいているが、仔細に見ると、老木の割に若芽がひどく競り合い過ぎるように思われる。