Japanische Klassiker mit Furigana
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おおきなかに
大きなかに
小川 未明
Lesen Sie 大きなかに (おおきなかに) von 小川 未明 (おがわみめい) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N3. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N3 · Mittel · moderne Kanji und Kana · 5.912 Zeichen · 12 Bildschirme
二人は、急いで、海辺の町を離れると、自分の村をさして帰ったのであります。
その日の夜から、ひどい雨風になりました。二日二晩、暖かな風が吹いて、雨が降りつづいたので、雪はおおかた消えてしまいました。その雨風の後は、いい天気になりました。
春が、とうとうやってきたのです。さびしい、北の国に、春がやってきました。小鳥はどこからともなく飛んできて、こずえに止まってさえずりはじめました。
庭の木立も芽ぐんで、花のつぼみは、日にまし大きくなりました。おじいさんは、やはりこたつにはいっていられました。
「あのじょうぶなおじいさんが、たいそう弱くおなりなされた。」と、家の人々はいいました。
ある日、太郎は、野原へいってみますと、雪の消えた跡に、土筆がすいすいと幾本となく頭をのばしていました。それを見ましたとき、太郎は、いつか雪の夜に、赤いろうそくの点っていた、不思議な、気味のわるい景色を思い出したのであります。