Japanische Klassiker mit Furigana
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おおとねのおおものつり
大利根の大物釣
石井 研堂
Lesen Sie 大利根の大物釣 (おおとねのおおものつり) von 石井 研堂 (いしいけんどう) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 8.600 Zeichen · 17 Bildschirme
彼の人の様に、僅五日三日きり出ずとも、他人の一年間釣る量よりも多い程釣り挙げて、十分楽むのが本当だろう。僕も、今日以後は、念には念を入れて、苟もしないと言う方針を取り、粗相だの、不注意だのということは、薬にしたくも無い様にしよう、折角出て貰って、ここで帰るのは残念だが、跡の薬になるから、今夜は戻ろう。』
と、理を説きて帰航を促したれば、船頭も、意解けて、釣具を納め、錨を挙げ、暗流を下りけるが、更に再遊を約して、相分れき。
再び汽車に乗り、家に帰りしは、十時近にして、廊下に涼を納れ居たる家族は、其の思いがけ無き早帰りを訝りぬ。されども、漁史は、発刺たる鮮鱗以外、大なる獲物を挙げしを喜び、此の夜は、快き夢を結びき。