Japanische Klassiker mit Furigana
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だいうちゅうえんせいたい
大宇宙遠征隊
海野 十三
Lesen Sie 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.967 Zeichen · 109 Bildschirme
今おきますよ」
「おきますよ? そのよがいけない。はい、おきます――だけでいいんだ。よけいなよをつけるない」
(これはいけない!)
三郎は、あわてて釣床から下に落ちるようにして、おきたのだった。
はたして、前には、艇夫長松下梅造が、西郷さんの銅像のような胸をはって、釣床ごしに彼の顔をにらみつけていた。
「艇夫長、お早う。もう朝になったのですかい」
「知れたことだ。あと三十分で、お前の交替時間だぞ。時計は、七時半をさしていらあ」
艇夫長は、そういって、拳固のせなかで、赤い団子鼻をごしごしとこすった。
ぷう、ぷう、ぷう。
知らない人がきいたら、このとき豚の仔がないたのかと思うだろう。しかしそのぷうぷうは豚の仔がないたのではなくて、艇夫長の鼻が鳴ったのであった。鼻をこすると、この奇妙な音がするのであった。
(これは、たいへん。艇夫長のごきげんが、きょうはたいへん悪いぞ!)
三郎は、あわてて、パンツの中へ足をつきこんだ。あまりあわてたので、パンツの片方へ、足を二本ともつきこんだので、彼は身体の中心をうしなって、どすんと床にたおれた。たおれる拍子に、そこにあった気密塗料の缶をけとばしてしまった。