Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいうちゅうえんせいたい

大宇宙遠征隊

海野 十三

Lesen Sie 大宇宙遠征隊 (だいうちゅうえんせいたい) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 53.967 Zeichen · 109 Bildschirme

Aozora Bunko

第一空気もないのに、なぜその怪物のはなしが、三郎の耳にきこえるのであろうか。

三郎はわが耳をうたがった。

「これこれ、べつに君たちの生命をおびやかすつもりはないから、安心して、われわれの問いにこたえなさい。君たちは日本人だろうね。今、かおいろをかえたじゃないか」

怪物の首領は、にくいほど、はっきりした口調で、三郎たちに話しかけてくるのであった。

三郎は、こたえたものかどうかと、考えているうちに、木曾が前にのりだした。そして手をあげて、何かものをいうような恰好をした。

すると怪物の首領は、大きな頭をふって、うなずき、

「おお、そうか。君は、なかなか勇気があってえらいぞ。そうか、君たちはやっぱり日本人だったか」

木曾が何かいったのが、怪物の首領に通じたものと見える。空気もないのに、なぜこっちのことばが向こうに通じたものであろうかと、三郎はふしぎに思った。が、それよりも、木曾に勝手なおしゃべりさせてはならないと思ったので、彼は木曾に注意をするつもりで自分の触角を木曾の方によせた。

「おい、君たち同志、勝手に話をしてはいけない」

首領は、早くも三郎の心をみぬいて、しかりつけた。