Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいこのは

大根の葉

壺井 栄

Lesen Sie 大根の葉 (だいこのは) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.854 Zeichen · 50 Bildschirme

Aozora Bunko

」

お母さんは何べんめかの言葉をくりかえし、荷づくりの手をやめて健の顔を見つめた。

「ええい。健も神戸い行くんじゃい。」

健も何べんめかの口ごたえをした。こんりんざい、おばあさん家へは行くまいとするかのように、肩をゆすって一歩すさった。

「ふむ、ほんな、健はもう馬鹿になってもえいなあ。」

お母さんは向きなおって、健に膝をよせた。

「ん、馬鹿になってもえい。」

「そうか、ほんな健は馬鹿じゃ、今ま半べのような馬鹿になる。それでも、えいなあ。」

「ん、えい。」

健はつねづね馬鹿になるのが、ひじょうにいやだった。半べという馬鹿の大男がのっしのっしと終日、村中をほっつきまわっているのが世の中で一ばん恐ろしかった。半べのようにならないためにでも、健はお母さんのいうことをきき、お使いをしたり、いたずらをやめたりした。だが、今日はちがう。お母さんといっしょに神戸へ行けるなら、あとで半べになってもいいと思った。お母さんは、きまじめな顔をしている健を見、そして笑いだした。

「健、そんなに神戸い行きたいか。」

「ん、行きたい。健、行きたい行きたいんで。船にのってな。」

健はじぶくれた顔をゆるめ、お母さんを見て笑った。