Japanische Klassiker mit Furigana
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だいこのは
大根の葉
壺井 栄
Lesen Sie 大根の葉 (だいこのは) von 壺井 栄 (つぼいさかえ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 24.854 Zeichen · 50 Bildschirme
しかし、今はそれよりもまず克のことを考えた方が、よさそうに思う。そうなるとしかし……まあ、どうせあとでやるのも、今やるのも同じこっちゃ。そのつもりで、家を建てようと、克の目にいれようと、ということにして、わしもこのさいできるだけのことをしようわいの。」
おじさんは煙管を持ちなおして、また考えこんだ。
「すみません。すみません。」
お母さんは二度も三度も頭を下げた。おばあさんが肩で息をしながらにじり寄って、
「お前、それあ死に銭じゃないかえ。いつまで借家住まいもでけんで、さきのことも考えにゃどもならんで、克ひとりが子じゃないんじゃせに――」
お母さんは、やはり、すみません、すみませんと、頭を下げた。
やがて、話は麦刈りまでにも一度手術をするということになり、お母さんはまたあらためて手をついて、みんなに挨拶をした。お茶碗を片づけていた太郎のお母さんも、健のことを頼まれて、すわっておじぎをした。
「さ、そんならぼつぼつ帰のうか健、克ちゃんが待っちょるせにな。」
いつのまにかあたりまえの顔になっていた健は、お母さんの言葉が終るか終らぬうちに、急に立ちあがって中の間をぬけて、納戸から風呂敷包みを持って出てきたので、みんな、声をあげて笑った。