Japanische Klassiker mit Furigana
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だいのうしゅじゅつ
大脳手術
海野 十三
Lesen Sie 大脳手術 (だいのうしゅじゅつ) von 海野 十三 (うんのじゅうざ) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 15.185 Zeichen · 31 Bildschirme
そして硬い顔になっていった。
「事実、迎春館主の和歌宮鈍千木氏の技倆は大したもんだ。和歌宮鈍千木氏は……」
「そのワカミヤ、ドンチキとかいうのは主任医なのかね」
「そうだ。頭髪も頬髭顎髯も麻のように真白な老人だ。しかし老人くさいのは毛髪だけで、あとの全身は青春そのもののように溌溂としている。尤もお手のものの移植手術で修整したんだろうが……」
「呆れた、呆れた。いつの間に、君はそんな悪魔と近づきになったんだい。悪いことはいわん。その和歌宮館主には、もう近づくなよ。そんなところへ出入りをしていると、末にはとんでもない目にあうぞ」
純情一本気の友は、私を睨みつけるようにしていった。
「君も一度、和歌宮先生に会ってみるのがいいよ。すると、きっと今の言葉を取消すだろう」
「ちえっ、誰がそんな汚い奴の傍へ近づくものか」
「その和歌宮先生が、私の長い脛をつくづく見ていうのだ。“あなたの脛は非常に立派だ。四十三糎という長い脛は比較的めずらしい方に属するばかりか、あなたの脛骨と腓骨の形が非常に美しい。脛骨の正面なんか純正双曲線をなしている”とね。そして、もしこれを売る意志があるのだったら、九十九万円には買取るというのだ」