Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme
「その通りです、彼を討たんがために、わたくしはこの年月を苦心致しました」
「けれども、わたしは、またあの人がなければ、生きていられないのですよ」
「私はまた、彼をそのままで置いては、男子の面目が立たぬのです」
「そうして、明日からの旅はどうなさるつもり?」
これは兵馬が、お銀様に先を越されました。
「お聞きの通りです、拙者は、あの人たちと行を共にしなければなりませぬ、辞退しても聞く人たちでありませぬ。そこであなたの御迷惑を考えて、その御相談を致そうと思っていたところなのです」
「どうしても、わたしが邪魔になりましょうね」
「いいえ……私は、あなたのお心任せにするつもりでいます、場合によっては、あの者共の同行をもことわるつもりです」
「どちらにしても結果は同じことですね、わたしはあの人を取りに行く、兵馬さんはあの人を殺しに行く……全く別な目的の二人が、今まで連れ合って歩いていたのです。つまり、あなたとわたくしとは、敵同士の間でありました」
「いや、拙者は、ほかの人を怨むというべき理由を持ちませぬ……あの嫂でさえも……」
と、兵馬はおとなしく言いました。
「それでも、わたしは、あの人を愛します、自然、あの人の立場を危なくする者があれば、力を極めてそれを妨げるのが、わたしの仕事ではありませんか。