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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 145.722 Zeichen · 286 Bildschirme

Aozora Bunko

これは今のうちに、あらかじめ備えておかなければならぬというのが、当時の気概ある公卿の憂慮でありました。

京都の公卿をして、再び護良親王の轍を踏ましむるなかれという気概のために、憎まるるものがないとはかぎらない。烈しく憎まるる時は暗殺される。幕府と勤皇と両方面に敵と味方を持っていて、その味方に対してまた備うるところがなければならない。しかも位高くして、実力の乏しい当年の公卿の地位もまた、多難なるものがありました。

その充分なる気概を保留するには、こうして山林にのがれて、舞踊に隠れるの必要があったかも知れない。それとも単にお公卿さん気質の罪のないやんちゃかも知れません。

この怪異なる総踊りが済んでしまうと、白面にして英気風発の十八九歳とも見られる貴公子は、ひとり赤地の錦のひたたれを着て、白太刀を佩いたままで、羅陵王を舞いました。

羅陵王を舞い終るや、その場へ一座をさしまねいて、疾風のような勢いで荷物を整理させ、以前のお神楽師の旅のなりした十余名のものに守られて、時を移さずこの屋敷を立退いてしまいました。

十二

高村卿の一行が引払ってしまうと、例の南条力と五十嵐甲子雄は、薩摩屋敷の幹部のものと相談して、数名の人夫をひきい、その人夫に荷物をかつがせて、飛ぶが如くにこの屋敷を立ち出でたのは、多分高村