Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 159.272 Zeichen · 313 Bildschirme

Aozora Bunko

最初は囃子が人を踊らせたのに、今は踊りが囃子を引立てるらしい。

興に乗じた船の人は、知るも知らざるも興を催して、手拍子を打ち、あわや自分たちも一緒になって踊り出しそうな陽気になる。

初めは人が興味を求め、後には興味が人を左右する。

清澄の茂太郎こそは小金ヶ原での群衆心理を忘れはしまい。

興味が人を左右して、自分たちはそれを逃るるに、命がけを以てしなければならなかった苦い経験を忘れはしまい。

それを忘れない限り、この踊りもいいかげんで切上げることを忘れはしまい。

古人は、明哲身を保つということを教える。

果然! がらりと拍子をかえた茂太郎は、身を翻すと脱兎の如く船底をめがけて駆け込んでしまいました。

興酣わにして踊り手に逃げられた船の客は呆気に取られ、囃子連も張合いが抜けたが、しかし船中の陽気は衰えたというではなく、人々はみんないい心持で酔わされたような気分です。

二十二

仏頂寺弥助と、丸山勇仙と、宇津木兵馬とが、相携えて松本の城下へ乗込んだ時、松本の城下は素敵な景気でありました。

尋ねてみると今日から三日間の「塩市」だということ。