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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 86.467 Zeichen · 168 Bildschirme

Aozora Bunko

ないという言い分は、いかに金公のたわごとにしても、あんまり悲惨極まるたわごとではないか。

忠作はもとより、憂国者でも志士でもないにはきまっているが、甲州人の持つ天性の負けず嫌いが、金助のたわごとに対して、知らず識らず愛国的義憤のようなものを起させてしまいました。

事実、日本の国に、外国へ正当な商売をして、そうして我を富ますところの品物は無いのか? 無いはずは断じてない!

忠作は、ここで、今に見ろという意気込みに充ち満ちて、自分の掌を握りつめて、自分ながら何の意味かわからないほどの昂奮に駆られている時に、デスクの上の呼鈴がけたたましく鳴りました。

これは支配人からの呼鈴である――と心得て、忠作は急いでこの部屋を出て廊下を通ると、庭がしきりに混雑しているのを見ました。

ははあ、そうだそうだ、今日はこの庭で午後から、蒸気車とテレガラフとの試験をするのであった、その準備と、見物の人で、あんなに混雑している。

と思って、支配人の部屋へ赴いてみると、支配人のホースブルが、

「これから蒸気車の試験ある、あなた手伝うヨロシイ」

「承知いたしました」

「ソレから、マダム・シルクここへ来る、早く庭へ通すヨロシイ」