Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
かっぷくがいいということだけは、子供の時分から賞められているから、これは今では人も称し、自らも称すことになっている。それから次に、力がある、力量が非凡であるということも、それを発揮した時に人から認められもし、驚歎されもすることに慣れきっているけれども、特にこうして「人相がいい」ということを頭から感歎されたことは、あまり例がないのです。
感心するならば、こうして、素裸で、肉体をたっぷり漬っているのだから、まず誰もがするように、「いい体格ですねえ」とか、「たいしたかっぷくですねえ」とか、まず、感歎の声を放つのが例であるべきのに、この矍鑠たるお婆さんは、肉体のことなんぞはてんから問題にしないで、いちずに「いい人相」ということに感歎これを久しうして、それでも足りないで、「お前さんのような、いい人相を、今まで見たことがありません」と、最大級に附け加えたことです。
「へ、へ、へ」
そうなってみると、与八も多少気恥かしいかして、こんどは眼を伏せて、郁太郎の肩を和らかに撫で出しました。
八十五
やがてお婆さんは、いちいちその衣裳を解いて笊の中に納めました。