Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
「ねえ、米友さん、この舟は、下関や玄海灘へ漕ぎつけていただくのではございません、ほんの、この目と鼻の先の、竹生島まで渡していただけばそれでよいのです、そのことは米友さんもよく御承知の上で、わたくしが、さいぜんあの城跡のところで、わたくしの希望を申し述べますと、あなたが急に勇み立って、よし、そういうわけなら、おいらがひとつ舟を漕いで渡して行ってやる、なあに、三里や五里の間、一押しだい、と言って、特にこのわたくしを小舟で、竹生島まで送って下さるという頼もしいお言葉でございましたから、わたくしは、これぞまことに渡りに舟の思いを致さずにはおられませんでしたのでございます。仏の教えでは『到彼岸』ということを申しまして、人を救うてこちらからあちらの岸に渡すのを舟に譬えてございます、善巧方便を以て弘誓の舟にたとえているのでございます、般若波羅蜜多は即ちこの到彼岸の大誓願の真言なのでございます。日蓮上人の御歌にも、ここに人を渡し果てんとせしほどに、我が身はもとのままの継橋というのがございまして、人を度して自ら度せずというのが、またこれ菩薩の本願なのでございます。