Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
これを、べらべらと言いながら、お追従をはじめました。
空々しい奴等ではあるが、根がお角も派手商売で、こんなことが好きなんだから、こいつらを思いきり遊ばせて、自分もいい心地で納まり返っています。
そのうちに、げいこが弾き出し、うたい出す。舞子が舞いはじめる。一つ松の下は大陽気の壇場となって、行く人の足を集めます。
陸上を行く人ばかりではなく、湖上を巡る舟も、ここへ来て、この大陽気をながめると舟足をとどめ、棹をひかえて、それをながめないものはありません。なかには、わざわざ同じところへ舟をつけて、松の枝にともづなをかけて、自分たちも興を共にするつもりになったものもあります。この場合、名木の一つ松を見るというよりも、その松の下の大景気に眼を奪われるの有様でした。
四明ヶ岳を蹴落され、坂本さしてほうほうの体で下りついて来たよたとんと金茶も、ちょうどこの時分に、陸路を唐崎浜まで来合わせておりました。よたとんも、金茶も、お角さんのこの騒ぎを耳にしないではないが、そこは通人のことで、よたとんの如きは、かえって苦い面をして、田舎大尽のあくどい馬鹿騒ぎ、見たくもないというように、そちらへは振向きもせずに、番所のおやじに向って松の木ぶりと枝ぶりとを賞めていると、金茶が、