Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 254.021 Zeichen · 495 Bildschirme
弁解しても駄目だ! 人は自分の言うことを、単に正当として聞いてくれないのみではない、頭から自分を不正当なものとしてかかっている、だから捕まれば最後だ! という観念がいつも離れたことはないのです。
それも、この男としては無理もないことで、例えば、ほとんどその発端の時、間の山でのムク犬擁護のための乱闘の後でもそうです。相当逃げは逃げたが、とうとう捕まって、そうしてついに窃盗の罪を被せられてしまっている。単に暴力行為――暴力とは言えない、あくまで正当防衛の正力だとは自分で信じているけれども、仮りにも人を傷つけたという理由の下に、相当のお咎めを蒙る分には、これまた止むを得ないかも知れないと思っているが、人の物を盗るなんぞということは、以ての外だ、そのぬれぎぬを着せられたために処刑を受くるのでは、死んでも死にきれない。そこで、極力陳弁を試みたけれども、ついに顧みられなかった。そうしていったん宇治の神領に於て、血を見ざる死刑に処せられてしまった身なのである。
それがはからず、この世に呼び戻されて、国を売って東へ下る道中に於てもそうだ、単に自分が縁の下へ寝ていたという理由だけで、群衆のために手込めに遭わされようとした。