Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
の風向きもわかるし、政治向の参考にもなるというものだ、ただ、一つの学問として聞いて置きたいのだから、正直に唄え」
「左様な思召しでござんすなら、一番、腮に撚をかけてお聞きに入れやしょうかな」
願人坊主はようやく酔いも廻って、いい気になり、ことにこの殿様は、話がわかってらっしゃる、気前もよろしくてらっしゃる、お聞咎めでお調べの筋と来るんじゃなし、学問のために聞いて置きてえとおっしゃるんだから、ここは一番、願人坊主の腮の見せどころ、いや咽喉の聞かせどころと舌なめずり、咳払いよろしくあって、樽床几を宙に浮かせて――
お聞きに入れます「当世よくばり武士」チョボクレ始まりさよ……
そもそもこのたび
京都の騒動
聞いてもくんねえ
長州征伐咽喉元過ぎれば
熱さを忘れたたわけの青公家
歌舞伎芝居のとったりめかして
攘夷攘夷とお先まっくら
おのが身を焼く火攻めの辛苦も
とんぼの鉢巻、向うが見えない
山気でやらかす王政復古も
天下の諸侯に綸旨のなンのと
勿体ないぞえ
神にひとしき尊いお方の
勅書を名にして
言いたい三昧
我が田へ水引く阿曲の小人
トドの詰りは首がないぞえ
それに諂う末社の奴原
得手に帆揚げる四藩の奸物