Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 178.374 Zeichen · 345 Bildschirme
「四粒でやるなあ、玄人に限ったもんで、素人には見わけがつきません、二つでやりましょう、二つで……ごくすろもうというところで伝授しようじゃございませんか。伝授にしてからが、素手じゃあ息が合いませんから、何ぞ賭けやしょう、コマを売りやすから、張ってごらんなさい」
「コマというのは何だ」
「コマ札というやつがあって、貸元からそれを買って張るのが定法なんでげすが、そういうことはこの場では行われませんから、まあ、ようござんす、何ぞおかけなさい」
「よし、何ぞ無いかな」
と言って関守氏は――あたりを見廻す途端に裏小屋で、烈しく吠え出したのは、例の電光石火のデン公に相違ない。
十三
犬の吠える声を聞いて、人の近づくことを知り、その人もうろんな人ではない、犬係を志願した米友が、犬小屋の前を通過したことによって、犬が挨拶をしたに過ぎないということを関守氏が知ると、まもなく、ガタピシと裏戸を開いて、米友がそこへ現われました。
「どっこいしょ」
と言って入り込むと同時に、肩にかけた何か特別に重味のある一個の袋を、土間の俵の上へ、ずしんと卸してしまいます。
「何だい、めっぽう重そうなものをかついで来たね、南京米じゃあるまいな」