Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 104.838 Zeichen · 204 Bildschirme
と尋ねますと、地蔵さんが、おれ喰ってしまったとお返事をしたので、婆は帰ろうとしたら、待ってろ待ってろ、いいこと教えてやると、地蔵さんが引止めて、おれの膝さ上れ――と言いました」
「…………」
「地蔵さんから膝さ上れと言われて、婆は『とっても勿体なくて、上られえん』と言いますと、地蔵さんが、いいから上れと申しました」
とってもとっても
勿体なくて
上られえん
膝さ上れ
上られえん
茂太郎は、老女の昔話のうちの奥州訛を面白く心得て、口真似に節をつけて唄い出しました。それに老女はあまり取合わず、
「すると地蔵さんは、いいから上れと言いますから、婆は恐る恐る地蔵さんの膝さ上ったら、今度は地蔵さんが、手のひらへ上れと申しました。婆は『とってもとっても勿体なくて上られえん』と言いますと、地蔵さんが、いいから上れと言いました」
とっても
とっても
勿体なくて
上られえん
とっても
とっても
茂太郎がうたい出す、老女がかまわず昔話をつづける。
「そこで婆は恐る恐る、地蔵さんの手のひらへ上ると、地蔵さんが今度は、肩の上さのぼれと言いますから、婆は『とってもとっても勿体なくて上られえん』と言いますと、地蔵さんが、いいから上れと言いました」