Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠10
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme
ないなりでしまったり、要領を得たような得ないような、すこぶる珍妙な会話でありましたが、しかし、この骨の折れる珍妙な会話が、駒井と、白雲とを、興に導くことは非常なものでした。
とにかく、そのしどろもどろな会話を綜合してみると、このマドロス氏は、オランダで生れて英国で育ち、マドロスとして、ほとんど沿海の諸国を渡り歩いているうちに、その言語が英語を主として、それら諸国の異分子が、ゴッチャになっているうち、支那の上海あたりにいたこともかなり長かったとやらで、支那語もちょいちょい入ります。
駒井の方は、不自由とは言いながら、ともかく、正確な文法から出ているのだが、マドロスの方はベランメーです。
どうしてこんなところへ流れついたか、という疑問に答えたところを、つづり合わせてみると、なんでも日本の北海へ密猟に来て、その帰りがけに、この近海へ碇泊しているうち、勝負事で、仲間にいじめられるかどうかして、船を逃げ出し、その逃げ出す時に万一の用意として、ポテトを一袋持って海へ飛び込んで泳いでみたが、ポテトが邪魔になって思うように泳げない、そこでぜひなくポテトを打捨てて泳いだら、まもなく海岸へ泳ぎついた。