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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme

Aozora Bunko

とあって、松本を中心としての、各地の温泉場までの里程、道筋が、絵図まで添えて、かかげてある。

時にとっての好き道しるべと、兵馬は余の方面はさておき、自分の目的地方面をたどると、はしなくもそこに一つの迷いが起りました。

わが行手にあたって、同じく西の方の大山脈のふところに、少なくとも二つの主なる温泉がある。

右なるは、現在目的とする中房の温泉。

左なるは「白骨」と書いてある。

兵馬はそれを、ひとたびはシラホネと読み、再びはハッコツと読みました。

二十一

案の如く仏頂寺、丸山の二人は、宇津木兵馬が立去ってしまったあとの、同じ座敷へ帰って来ました。

そこで、机の上にあった兵馬の置手紙を見て、はアとうなずいたきりで、深くは念頭にとめず、やがて、御持参の雉子で酒を飲みはじめたようです。

この連中は、人生の離合集散も、哀別離苦も、さのみ問題にはしていない。きょうあって、あすはなき命と、覚悟はきまっている、そうして、あすは鴉がかッかじるべえ、ともいわない。感傷がましい言葉が、あえて彼等の口の端に上るということを知らないほど、無感覚に出来ているらしい。