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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠10

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠10 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 285.635 Zeichen · 558 Bildschirme

Aozora Bunko

「のう大菩薩、下界の人にはわからないが、あなたにはおわかりでしょう、見て下さい、わたしたちの身の丈を……どちらが高いと思召す」

かれらは、その日の力で、有らん限りの背のびをして、大菩薩の方へ向いた。

「おお、お前たち、何をむくむくと動いているのだ。何、背くらべをしている!」

大菩薩は半空に腰をかがめて、まだ半ば混沌たる地上の雲を掻き分けると、二ツの山は躍起となって、

「見て下さい、わたしたちの身の丈を……どちらが高いと思召す」

「左様――」

大菩薩は、稚気溢れたる両山の競争を見て、莞爾として笑った。

「わたしの方が高いでしょう、少なくとも首から上は……」

八ヶ岳が言う。

「御冗談でしょう――わたしの姿は東海の海にうつるが、八ヶ岳なんて、どこにも影がないじゃないか」

富士が言う。

「よしよし」

大菩薩は、事実の証明によってのほか、かれらの稚気満々たる競争を、思い止まらせる手段はないと考えた。

そこで、杖を取って、両者の頭の上にかけ渡して言う、

「さあ、お前たち、じっとしておれ」

そこで東海の水を取って、※(「てへん+主」、第3水準1-84-73)杖の上に注ぐと、水はするすると※(「てへん+主」