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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

ていなければならないと感じました。

しかし、身を動かしてみると、意外に自分の身体のダルさ加減の、いつもと違って甚だしいのに驚かされ、起きて衣裳を改めてはみたが、ほとんど自分の身体が持ち切れないほどのめまいを感じましたから、じっと心を締めて、形ばかりの床の間に向って、結跏を組みはじめました。

ここで兵馬は衣裳を改めて、床の間を前に端坐して、この、まだるい、悪寒の、悪熱の身を、正身思実の姿で征服しようと企てたのらしい。

しかし、寝ていてあれほど悪かったものが、起きて襟を正して端坐してみたからとて、そう急に納まるべきはずもありません。そう急になおるほどのものとすれば、誰も好んで寝ているものはないでしょう。兵馬はあらゆる緩慢悪寒の不快をこらえて、正身の座を崩しませんでしたが、五体のわなわなとふるえるのを如何ともすることができません。

ここで熱い湯を一杯も飲んだなら、そうでなければ冷水の一つも振舞われたら、時にとってのよい点心になるかも知れない、と思ったけれど、あたりに鉄瓶もなければ、火鉢もない――ああ、やっぱり寝ていた方がいいなと思いました。

五