Japanische Klassiker mit Furigana
ja-reading.com
Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.
だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
四十男はいい気になって、もう少し調子を進め、浅公に対しての淫乱後家の虐待ぶりのいかに徹底的であったかをも、手に取るように解剖をはじめたものだから、これには、さすがの聞き手も、面をそむけながら苦笑いをする。兵馬は、ついに浴場を出てしまいました。
浅ましい人間の情慾。
二十一
宇津木兵馬は、その夜は、枕許の四角な行燈のぼんやりした火影を見つめながら、夢路に入りました。
夜更けて、行燈の火影に人のあるのを見て、驚きました。
よく見定めるつもりでいると、その人は行燈を蔭にして、あちら向きに坐り、針を運んでいるもののようです。
誰だろう、人の枕許へ来て、夜中に落ちつき払って物を縫うているのは――
その時、兵馬は、その女が肩先から真赤に血を浴びているのを認めました。
ははあ、白骨へ出るというお化けがここへ来たな、白骨へ出るはずのが、戸惑いしてここへ現われたのだな、そうでなければ、さいぜんの噂が暗示となって夢に現われたか。
夢を見る人に、夢と覚って、現実と差別しながら、それを見ていられるはずはない。
醒めての後こそ、兵馬はこのごろ、よく夢を見る、夢を見過ぎると、うらむこともあるけれど、その時は、現実の時、現実の姿をまじめな心で見ている。