Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「友さん、その事なら、もう大丈夫よ。あの晩、備前屋さんへ入って、江戸のお客様のものを盗ったのは、君ちゃんではないこと、友さんでもないこと、そりゃわかりきっているけれども、証拠が物を言ったあの時のことでしょう、どうしようもなかったのね。それが今となっては、すっかり晴れてしまって、誰だって一人も、友さんや君ちゃんを疑ぐってるものはありゃしません、お前さんたちは、大手を振って国へ帰れるようになっているのよ」

「そうかなあ」

「そうだともお前、あの時の泥棒は別にあって、名乗って出たんですとさ」

「どこの奴だい」

「名乗って出たけれど、まだつかまらないんですとさ」

「おかしいなあ、名乗って出た奴がつかまらねえというのは」

「そんな事は、どうでもいいのよ。それでね、土地の人も、お前さんたちを、大へん気の毒がって、友さん、お前のお墓が、もうちゃんと出来ているのよ」

「おいらのお墓が出来てるのかい」

「ええ、お前さんは、たしかに尾上山から突き落されて、お処刑になってしまったんだから、正直者がかわいそうに、むじつの罪で死んだといって、皆さんの同情が集まって、今では米友荒神という荒神様が出来て、それがお前のお墓になっているんだよ」