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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

そうでしょう、それは聖賢や、英雄の真似をするよりは、どちらかといえば、その方がガラに合っているのです。だから孔子様も、女子と、ピグミーは養い難しと言う。

悪党がる者には、さほどの悪党はないように、ピグミーがピグミーである間は、単に、いたずら者で、悪魔としても、恐怖すべき悪魔ではないにきまっているが、扱いようによってはピグミーとても、悪魔がもたらすと同様程度に近いまでの恐怖を、持ち来すかも知れません。

「今晩は――大将、いやに暗いじゃありませんか、明りをつけて、景気よくやらかそうじゃありませんか」

ピグミーはこう言って、素早く身をおどらせると、早くも行燈の中へ、上からすっぽりと飛び込んでしまいました。

得たり賢し――多年、冷遇され、閑却され、虐待され、無視されていた角行燈子は、時を得たりとばかり、パッとあらん限りの瞼を開きました。しかし不遇の角行燈子が、多年の逆境を脱して、一時に本能を逞しうするの機会を得たために、多少の衒気と、我慢と、虚栄と、貪婪とが併出したと見えて、せっかくの光明に力がありません。光を強調せんとすればするほどに、人をして、一種の哀感を加えしむるに過ぎないほどの光明を、それでも行燈子自身は非常に得意がり、自己眩惑に酔うているようであります。