Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
だが、申し合わせたわけではないが、この時、名古屋にはすでに、江戸ッ児の先達を以て自ら任じている道庵先生が、すでに先発している――それに伴うて、お角さんにとっても、切っても切れない縁のあるらしい正直にして短気の米友公というものの存在がある。
そこへ、お銀様と、お角さんが乗込んで、万一かの地で鉢合せでもしてしまった日には、名府城下の天地の風雲も想われないではない。
三十五
神尾主膳はこのごろ、子供と遊ぶことに興味を覚えたらしい。だがそれは子供と遊ぶというよりは、子供をおもちゃにすること、子供を涜すことによって、自己の満足を買うことに興味を感じ出したものというのが至当でしょう。
それの因縁は、先日のある日のこと、子供らが凧をひっかけたのを取ってやったことに原因して来ているようです。子供たちもようやく狎れ睦ぶの心を現わして、
「ここんちの親玉は、こわい面をしているけれど、本当は怖くないよ」
「悪いやい、親玉なんていうのはよせやい、こんな大きな、豪勢なお屋敷だろう、殿様だよ、きっとお旗本の殿様なんだぜ」
と、たしなめる。
「殿様――殿様にしちゃあ、家来がすくねえのう」