Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
遊戯を好み、雷同性を助成せしむることが、国民性を最も軽薄に導くことに有力であるという説を聞いたことがある。国を亡ぼそうとすれば、兵力を以てするよりは、国民のうちの、いちばん、上っ調子な、惰弱な、雷同的な人気商売の部分を利用して、悪い遊戯を流行させるのがちかみちだという昔の歴史を聞いたことがある。
そこで、メリケンとか、南京とかいう者共が、こんな軽薄な競技を日本に流行させて、日本の国粋をけがす手段ではないか、なんぞと主膳も、がらになくそぞろ憂国の念を感じてきたもののようです。
事実、大人の道楽者にあっては大抵は驚かないが、子供の堕落には、主膳ほどのものが全く怖れる。
「後世おそるべし」
けれども、当座の間は、悪太郎ばかりで、女の子というものは更に加わらなかったけれど、ある日、一人の、ここに常連の子供たちよりは、やや年長で、がらも大きいし、容貌も醜いほどではないが、なんとなく締りのない、低能に近いほどに見ゆる女の児を一人、子供の愚連隊が連れこんだことによって、今までとは全く異った遊びの興味を湧かすのを、主膳が見ました。
「今日は、おいらん遊びをしようよ、吉原のおいらん遊び」