Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
「お前の考えは無茶だ、まあ、深く考えないで、静かにしていたまえ」
こう言って、自分の座敷へ帰って来ました。
午後になって、雨がはれたものだから、駒井は、造船所の方へ見廻ってみると、みな、威勢よく働いて、仕事はめざましいばかり進んでいる。
小休みの時に、駒井の周囲によって、皆の話題は、出奔のマドロスと、その悪口とに集中する。
ここの連中も、惣出で手分けをしてマドロスの行方を探してみたのだが、無効に終ったのだ。
あの毛唐め、存外、兇暴性と、泥棒根性とを持っていることをみんなが言う。あんなのは結局度し難い奴で、最後には大迷惑を与える奴に相違ない。海へ抛り込むわけにもゆくまいから、所払いを食わしてしまうに限ると主張する者も出て来る。
そうして、駒井は夕方陣屋へ帰って来て見ると、庭を透して、兵部の娘の室では、娘と茂太郎とが何をか合唱しているらしい。嬉々とした声音が洩るるので、ああ、観念というものの鈍い彼等、やはり浅ましくも憐れなものだ、という感情に打たれつつ、自分の室へ足を入れました。
四十一
その翌朝、枕を上げて聞くと、もゆる子と茂太郎との嬉々とした話し声が、あの室から洩れて来て、やがて二人が合唱となって歌い出したのを聞く。