Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
美少年を中にして、松林の中に引上げた一同――都合八名ある。
瓢を取り出して、水か、酒かを呑んで息をつぐ。
お角の一行は、さながら昔の伊賀の上野の仇討の光景を、目のあたりに見せられたような気になって、ほとんど息をもつきません。
その時に、松林の中での美少年が、一同に向ってこう言い渡しているのを聞きました。
「二人の奴を取逃がしたのは、いささか残念のようなものだが、その代り、予期しなかった二人の相撲を加えたから、差引き埋合せがついたとする。これで、我々の恨みも晴れ、面目もつないだようなものだから、諸君は、彼等が加勢の角力共がまた押しかけて来ない先――押しかけて来る勇気もあるまいが、来たところでなにほどのことはないが、道中筋の通行人と、役人たちが来合わせると事が面倒になり易い、よって諸君はあの屍骸を街道から取片づけて、即刻この場を退散し給え、そうして、なにくわぬ面をしておいでなさるがよい、あとのところは拙者が一切を引受けます……といって拙者も、彼等とつりかえに腹を切って申しわけをするほどの安売りはしないから御安心なさい、責めは一切拙者が引受けてこの場を立退きます。