Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
そうしてみると、この地に来た自分の挙動に、注意しているものに二種類ある。一方は充分の好意と、信頼を以て、何かと助力を惜しまない人。一方は何か異端が来て、陰謀の企てをしているのではないかという疑惑と、その背後には、有力なる官辺の影と、迷信の力が無いではない。
このたびの事を機会として、その反動の側の勢力がはかって、不意に来たのだな。不意に来たとはいえ、この暴行には相当根拠がある、後ろだてがあるということを駒井がさとってしまって、この結末は相当面倒であり、手数がかかると思案しました。
そこへ帰って来たのは七兵衛です。
七兵衛は駒井の前へ、次の如く報告しました。
「これはなかなか大事でございます、マドロスさんとやらを奪い出したのは、この土地の村人の仕業ではございません。
あれは、この界隈きっての博徒の親分、洲崎のなにがしという奴の子分共の仕業でございますぜ。それもまた、洲崎の親分だけがさせたのではありません、そのうしろには黒幕がありますぜ。
とにかく、殿様がこの土地へおいでになって、そもそもの初めから、嫌な眼で見ていた奴がございます。
それが、殿様が仕事をお進めになればなるほど、怪しい眼を光らせていたものでございます。