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Japanische Klassiker mit Furigana

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だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

マドロス君は酔っぱらっているのだか、酔っぱらっていないのだか知らないが、その有頂天ぶりといったら、自分ひとりが今日の主催者ででもあるような気取りで、はしゃぎ廻って、愛嬌を振りまいている。

坊さんの中へも交れば、神主さんとも握手を試みようとし、また婆さん連の中へ不意に面を出しては笑わせ、娘たちを追い廻しては驚かせ、最も滑稽なのは、大漁踊りの中へ飛入りをして、ダンスまがいで踊り出した恰好が、大喝采でありました。

ことに言葉がわからないところに、多少の片言が利くものだから、婆様をつかまえてゴシンゾと言ってみたり、漁師の真黒なのをダンナサマと呼びかけたりするものだから、それが一層の愛嬌になってしまいました。

とうとう、この勢いで、素人相撲に飛入りとして現われた時は、やんや、やんやの喝采が暫くは鎮まりません。

ところが、この人気力士が土俵に上ると、意外な離れ業を見せたものだから、愛嬌ばかりでなく、あっ! と眼を据えてしまった者があります。

この浦にも、田舎相撲の関取株も来ているが、どうも、このマドロス君の手に立つのはないらしい。第一、仕切り方からして変テコで、こちらは本式に構えるが、先方は、妙な屈み腰をしている。