Japanisch lesen

Japanische Klassiker mit Furigana

ja-reading.com

Lesen Sie japanische Klassiker online mit Furigana. Filtern Sie nach JLPT-Niveau, tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung und übersetzen Sie einen Satz.

だいぼさつとうげ

大菩薩峠11

中里 介山

Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.

N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme

Aozora Bunko

「左様、女一人とすれば連れがあるだろう、兄貴とか、夫とか、なんとかいうものと一緒に来ていなければならぬはずだ」

「立派な保護者があるのだろう」

「保護者がなければ、第一ここまで来られもすまい、来てもいられはすまい」

「左様、年若い女を一人、保護者無しに、こんなところへ手放す奴も無かろうじゃないか」

「それはそうに違いないが、どうも見たことのたしかにある娘だが、度忘れをしてしまったよ、思い出せないよ」

「思い出すよじゃ思いが浅い――というわけでもあるまいが、ちょっと愛くるしい娘だな」

「第一愛想がいいね、人をそらさないところがあるが、それといって、それ者のするワザとさがない、天然に備わっているチャームというものがある」

丸山勇仙は、多少語学の素養があるから、それでチャームというような言葉をつかってみるのでしょう。仏頂寺弥助にはわからない。わからないなりで反問もしない。

「どうもいかんな、女はくろうとに限るよ、いかにほれてみたところで素人では、うっかり冗談もいえない。第一、今のが宿の娘であるとか、女中とかいうことであれば、お愛嬌に、お酌の一つもしてもらうことに遠慮もいらないが、客であり、ことに保護者がついていたんでは、万事休すだ」