Japanische Klassiker mit Furigana
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だいぼさつとうげ
大菩薩峠11
中里 介山
Lesen Sie 大菩薩峠11 (だいぼさつとうげ) von 中里 介山 (なかざとかいざん) auf Japanisch mit Furigana. JLPT N2. Tippen Sie auf ein Wort für die Bedeutung.
N2 · Fortgeschritten · moderne Kanji und Kana · 368.567 Zeichen · 720 Bildschirme
「そうでしょうとも、神前に奉仕する意味の神楽と、徒らに俗情に媚ぶるみせものの類とは、質を異にせねばなりません。それはそれとしまして、あなた方の御一行のほかの客人は、皆、御存知よりのお方でございますか」
「われわれのほかの一組は――あの婦人の加わっている一行ですな、あれは都合四人とか聞きましたが、ここへ来て初めての知合いです」
話半ばのところへ、久助が入って来ました。
久助は、お雪一行と上野原から来たものですから、本来ならば、あの時分、兵馬を見知っていなければならないのですが、ちょうど、面会の機会がありませんでしたから、この場へ入って来ても、おたがいに他人で、久助がまずていねいに一座にあいさつをし、他の者がそれに会釈をしたというようなあんばいで話が進むと、村田が、
「久助さん、お雪ちゃんはこのごろ、ちっともここへ出て来ませんな」
と言いました。
「はい、何かと忙しそうにしていますから」
と久助が答える。
お雪ちゃんという名前だけでも、兵馬に思い出があるといえばあるのですが、お雪ちゃんという名前は、月見寺に限ったわけのものではなし、ここで兵馬が、特にその名にひっかかる理由もありません。